スウェーデンハウスの防音性と防音室
シアタールーム、、いい響きですね。
わたしも独身時代はシアタールームに憧れて、プロジェクターやアンプにスピーカー、と湯水のようにお金をかけたものです。
ただ、せっかく良い機材をそろえても、アパートやマンション暮らしなのでどうしても音量は遠慮するしかなく、、、防音室が欲しいと思ったことのある人はきっと多いかと思います。
わたしがスウェーデンハウスを選んだ一つの理由として、高い防音性があります。
わたしが行った展示場では、防音性を示すデモがありました。小さい窓がついた箱?の中で大音量の音楽を流したラジカセを置いておき、窓の開閉でどれだけ変わるかが体験できるのですが、閉めるとほぼ聞こえなくなるのがわかります。
その展示場に体験宿泊をしたときも、窓の外にかなりの交通量の大通りが見えるのですが、夜寝る時もほとんど気にならず、妻と2人で感心したのを覚えています。
そして実際に住んでみた感想ですが、、
やはり外の騒音はほぼ聞こえず、めちゃくちゃ静かです。壁や窓に直接当たるあられや、ゴロゴロとなる雷の音はさすがに聞こえますが、すぐそばの大通りの車の音も聞こえませんし、夕方5時の夕焼け小焼けの音楽も全く聞こえません。
うちの娘は夕焼け小焼けを歌うのが好きなので、5時になる直前にわざわざ窓を開けてあげたりしています。気がつくと5時を過ぎていることがあって、残念、、ということがよくあるのですが、デメリットと言えばこれくらいでしょうか(笑)
外の音が聞こえないということは、当然中の音も外に聞こえないということになります。
スウェーデンハウスを建てる際に、冒頭で書いた防音の効いたシアタールーム、、が頭をよぎることはありましたが、スウェーデンハウス自体に高い防音性があることと、最近はそこまで積極的に音響の趣味にお金をかけていないこともあったので、リビングで大画面で大きい音を出せれば充分かな(これでも贅沢ですね、、)という思いから、シアタールームをわざわざ作るのは最初から検討しませんでした。
そのかわりと言ってはなんですが、妻が実家にあるグランドピアノを置きたいという話と、将来はピアノ教室をやりたいという希望があったので、それならピアノ室(防音室)を作ろう!という話に。
さっそく設計士さんが提案してきた防音室は、部屋のドアにバルコニードア(通常は外との境界に設置するドア)を使用し、家の中側との壁を外壁側とほぼ同じ仕様にすること、でした。
この設計のメリットとしては、コストがそれほど高くないことがあり、うちはこの案を採用しました。
うちのピアノ室のドアです。さすがバルコニードアだけあって厚みがすごい、、ちなみにピアノ室は白系統で統一しているので、ドアも白を選択しています。
実際に使ってみての感想ですが、中の音(グランドピアノやバイオリンの音)はかなり遮断することができていると思います。隣のリビングにいてもほぼ気にならないレベルで、あれ?練習してたの?と後から気づくこともしばしば、、
デメリットとしては、大きく2点ありました。
1点目は、バルコニードアを採用すると、段差が必要になりバリアフリーにならない、ということです。ここはうーんと思いましたが、室内の床の高さを少し高めることで、なるべく段差が低くなるようにする、という対策で妥協しました。本当は全てバリアフリーにして、お掃除ロボットで楽をしたかったんですけどね、、(汗)
2点目は、防音室は密閉空間になるので、専用の24時間換気システムが必要、という点です。家全体で合計3つ、、これは24時間換気システムの本体価格(初期投資)もそうですが、お掃除お手入れの手間や、ランニングコストを考えるとさすがに簡単に受け入れるわけにはいきません。
なにかいいアイデアはないものかと仕事中も考える日々、、(←ダメです、仕事しましょう)
24時間換気システムは、通常、吸気口と排気口を天井に設置できます。トイレやシューズインクロークには吸気口を設置し、臭いを外に排出します。一方、普通の部屋には排気口を設置し、外からの新鮮な空気(熱交換済み)を取り込みます。
防音室に排気口を設置しても、密閉空間なので空気を送り込むことができない、、ならば、吸気口も設置できないか?と考えたのですが、吸気口の数には上限があるらしく、うちの場合は無理とのこと。
なるほど、、と納得したところでピンときます。ならば、単なる空気口を用意して、他の場所とダクトでつなぐのはどうか?若干音漏れする可能性はあるけど、そうすれば、排気口からは新鮮な空気を送り込むことができる、、
さっそく設計士さんにそのアイデアを持ち込んだところ、考えてみます、との回答。
結果は、、見事、OK!!
アイデアを取り入れた設計で空気の入れ替えシミュレーションを行い、大丈夫とお墨付きをもらえたとのこと。
しかも、なるべくダクトを通じて音漏れしないように、天井裏のダクトを直線状ではなく細かく蛇行させた配置にするとのことでした。
この心配りは功を奏し、防音室とつながっている空気口に耳をすましても、ピアノの音は全く聞こえませんでした。
ということがあり、2点目のデメリットはアイデアと工夫でなんとか回避できたので、うちの場合、デメリットは結局バリアフリーの1点だけ、ということになりました。
いかがでしょうか。スウェーデンハウスはとても防音性に優れていて、快適な生活ができています。また、これからスウェーデンハウスで防音室を、、と考えているかたの参考になれば幸いです。