マドノアカリ 〜Relaxing Life in Sweden House〜(スウェーデンハウスあれこれ)

スウェーデンハウスでの生活や、家電やお金(節約)の話など

スウェーデンハウスの24時間換気システム

スウェーデンハウスの快適性は、高気密高断熱に加えて、24時間換気システムが重要な役割を担っている、ということをご存知でしょうか?

 

まず24時間換気システムですが、法令で設置が義務付けられているため最近の家やアパートはほぼ100%設置されていると思います。

24時間換気システムの種類は、大きく分けて以下3つ。

  • 第1種 機械吸気、機械排気
  • 第2種 機械吸気、自然排気
  • 第3種 自然吸気、機械排気

スウェーデンハウスの場合、現在は第1種換気を採用しています。

すごくざっくりですが、第1種は高気密高断熱をうたっている会社、第3種は地元工務店やローコスト住宅、アパート等で採用される傾向があります。

比較的新しめのアパート等にお住まいだと、壁に通気口(給気口)がありませんか?もしあるなら、それは第3種換気のものかと思います。

いっぽう第2種は少々珍しく、私の知る限りPanasonic Homes(旧パナホーム)くらいでしょうか。床下の空気を吸い上げるという独特なシステムを採用しています。

ただ最近になって知ったのですが、Panasonic  Homesはオプションでエアロハスという全館空調を選択できるみたいですね(私たちが家を検討していた当時、全館空調といえば三井ホームでした)。初期費用は200万以上と高いですが、もしわたしがPanasonic  Homesで建てるなら、迷わず選択するでしょう(笑)

 

わたしがスウェーデンハウスの良いところとして挙げている『部屋間の温度差が少ない』は、高気密高断熱に加えて、この第1種24時間換気システムも一役買っています。

スウェーデンハウスは熱交換タイプの第1種換気システムを採用しており、熱交換という文字通り、冬場は外の冷たい空気と家の中の暖かい空気の『熱』を交換します(夏場はその逆)。つまり、外の新鮮な空気を暖めてから家の中に取り込むわけです。

そして各部屋の天井裏と換気システムが太いダクトでつながっており、気温の低下を最小限に抑えながらしっかりとした空気の入れ替えを実現しています。

温度差が少ない理由、なんとなく伝わりましたでしょうか?

なお、スウェーデンハウスは熱交換型システムと太いダクトが使われていますが、他のメーカーではダクトが細く充分な換気ができないところもあるそうなので、スウェーデンハウス以外で第1種を検討しているかたはご注意ください。

このように、暖かい家(部屋間の温度差の少ない家)は、高気密高断熱に加えて、24時間換気システムがしっかり機能することが大事です。

もし他のメーカーと悩んでいる方は、24時間換気システムについて比較してみることをお勧めします。

 

f:id:room-lights:20200123215634j:image

参考までに、これはうちの天井裏に入っているダクトの一部です。

写真より実物を見たほうがよく伝わるのですが、かなり太い径のダクトを使っているのがわかります。このあとさらに、グラスウールという断熱材でダクトをすっぽり覆ってしまうので、このダクトは建築後なかなかお目にかかれません。

ちなみにこの断熱材は、暖めた空気がダクト内部を通るときに冷えないようにする効果(夏場はこの逆)があるとのこと。

ほんと良く考えられてますね、、

 

とはいえ、どんな便利なものでも残念ながらメンテナンスは必要、、、

スウェーデンハウスが採用している24時間換気システムのメンテは、大きく分けて月単位と年単位の2種類です。

  • 月単位 排気用フィルタ、防虫フィルタ
  • 年単位 微小粒子フィルタ、熱交換素子

 

排気用フィルタ、防虫フィルタは、基本的に毎月掃除をします。(わたしは毎月できていない時が多いですが、、)

設定にもよりますが、通常は一ヶ月経過すると赤いランプが『ピコリン🎶』と点滅し、『お掃除の時期ですよ〜、聞いてますか〜、また放置ですか〜?』とお知らせしてくれます(音や音声はありません、筆者の幻聴です)。

 

排気用フィルタは、24時間換気システム本体のところに付いているプラスチック製の蓋と一体型になっているアミアミな部分のことで、家の中の空気を吸い込む箇所になります。

このフィルタ、設置場所によってはホコリの吸い付き量がハンパないことに、、、

うちの場合、一階は洗面室兼ランドリーに、二階は廊下に24時間換気システムが設置されていますが、一階のほうはかなりホコリが付着しているのに対して、二階はほとんどキレイなまま、ということが良くあります。

いっぽうで、防虫フィルタは場所はあまり関係なく、季節がら夏場がたいへんなことになります。当然お見せできる写真はありません(笑)

この防虫フィルタのメンテ、さすがに妻にやらせるわけにはいかないので、わたしが担当しています。虫が超苦手なかたには苦行かと、、

 

これら2つのフィルタは外の蛇口に付いているシャワーホースの水圧で大まかに洗います。

しかし、ひととおり洗ってもガンコなホコリは隅っこにからみついてなかなか取れず、虫がついていたところは黒ずんでイマイチきれいとは言えず、、

そして何回かメンテを繰り返すうちにひらめきました。キッチンのアレを使ったらキレイになるかも!

そう、キッチン泡ハイターです。

こんなの使ってほんとに大丈夫か?と思いつつシュシュッと吹きかけて10分後、、

あらきれい!!

ホコリがからみついたところも、虫で黒ずんでいたところも、すっかり元通りの白さに!!

フィルターに悪影響がないか心配でしたが、このやり方を数年間続けた今でも特に問題はでていません。

泡を吹き付けるので使い勝手も良く、これはオススメできます。花王さん、ありがとう!

(☆注意☆ この方法で何かあっても責任は取れませんので、自己責任でお願いします)

 

微小粒子フィルタの交換目安は2年間とされています。これは別名給気清浄フィルタとも言って、外の空気中にある花粉やPM2.5などの汚れをこのフィルタでキャッチするわけですね。

スウェーデンハウスの定期点検(2年目)のハガキには、交換の希望有無が記載されていましたが、ネット上ならば1つあたり3000円以下で購入できるので自分で交換することにし、楽天で2つ購入(一階と二階のぶんです)。

交換作業は簡単で、気をつける点は向きを考慮するくらいでしょうか。とはいえ、それもフィルタに書いてあるので楽勝です。

スウェーデンハウスの2年目点検のとき、メンテ担当の方から『さすが○○さん、、』とお褒めの言葉をいただきニンマリ(笑)

しかしその直後、トイレ天井に設置されている吸気用の丸いフィルタの掃除ができていないと指摘されてショボーン(泣)

フィルタ類は事前に全て掃除していたはずが、完全に漏れてました。

トイレットペーパーを切る際にでる紙のホコリのせいで、トイレはフィルタが目詰まりしやすいそうです。気をつけましょう、、

さてこの微小粒子フィルタ、交換目安が2年というなら、3年くらいもつのでは?まだ少し汚れてるだけだし、、と考える貧乏性なわたし。

しかし、その考えはこれを見てみごとに吹っ飛びました、、

f:id:room-lights:20200125100530j:image

『え?もともとこんなに白かったの?』

試しに新品と比較したらあまりの色違いにビックリして、すぐに交換しましたよ(笑)

いや〜、フィルタってちゃんと仕事してるんですね、、正直なめてました、すいません。

フィルタの寿命はお住まいの環境にも左右されるかと思いますので、皆さんも新品のフィルタと比較したうえで交換するかしないか判断することをオススメします。

 

最後は熱交換素子ですが、これは5年交換が目安とされています。このフィルタが外の寒い空気を暖めて、家の中に運んでくれるわけです。

うちの場合、現時点で4年経過なので、目安通りであれば来年あたり交換予定。

しかしこのフィルタ、お値段が少し高めで1つ1万円以上はするようなので、これが2つとなると正直けっこうな出費です。

目詰まりや吸気性能などを見ながら、交換するかどうかを判断しようかなー、と思っています。

 

ところで、スウェーデンハウスの採用している24時間換気システムはPanasonicの製品になります。主にACモーターとDCモーターの2種類あるのですが、うちがスウェーデンハウスから提案されたのはACモーターの製品でした。

DCモーターのメリットは、省エネで、細かい制御が可能、あとは発熱がACモーターより少ないため長寿命の可能性があるところ。いっぽうデメリットは、お値段が倍近くと高いことと、当時はまだ採用例が少ないこと、がありました。

わたしがDCモーターを希望したところ、北陸スウェーデンハウスとしても採用は初めてとのことで、慌てて全国に問い合わせ。

結果、数件での採用例はあって、特に問題はないとのことで、そのまま採用になりました。

設計士さんからは、『こんな製品があるんですね、、さすが○○さん、勉強になります』とお褒めの言葉(少し呆れていたような気がしなくもない)。

とは言え、何しろ価格が高いので、どちらにするかはけっこう悩みました。

電気代をざっくり計算すると、10年くらいで元をとれる、、あとは寿命がのびるかもしれないという期待をのせて、うちはDCモーターの製品を選択しました。

この選択が吉とでるかどうかは将来にならないとわかりませんが、4年経過している時点では特に問題なく動いています。

 

スウェーデンハウスの24時間換気システムについて、少しは実体が伝わりましたでしょうか?

月1のメンテ(虫の多い季節以外は2ヶ月、3ヶ月のときもあります)は正直めんどうですが、これで家のなかが快適になると思えばそれほど苦にもならないかな、と思います。

 

スウェーデンハウスや他のメーカーで建てるにしても、納得のいく家造りがしたいですよね。

このページが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。